日本国内でインサイトというと車のイメージが強いかも知れませんが、今回のインサイトはNASAの探査機の話です。
日本時間の27日未明にNASAの探査機「インサイト」は火星に無事着陸することができました。
打ち上げから約6ヶ月半かけての旅でした。
今回を含めて火星に着陸した探査機は8機で、「オポチュニティ」や「キュリオシティ」が有名どころでしょうか。
火星は地球と比較的近い位置に公転軌道を持つこともあって探査の対象にはなりやすい惑星です。
地球以外の惑星の写真の景色はこうした探査衛星からの映像によって我々の元に届けられます。
望遠鏡や衛星としての観察ではなく直接着陸しているのですから、より多くの情報が得られます。
これから約2年間の活動を予定しているようですが、これまでに無い新しい発見をもたらしてくれる事を期待しています。
また日本の探査衛星も頑張っています。「はやぶさ2」も順調にミッションをこなしています。
前回の「はやぶさ」が難産だっただけに、無事に上手くいってくれることを願っています。
上手くいくことが大きく報道されがちですが、日本は火星探査で苦い思いをしたことがあります 。
日本が火星探査衛星「のぞみ」を打ち上げたことがあります。
「のぞみ」は途中で電源系統のトラブルが発生してしまい、一部のシステムが動作しない状況になってしまいました。
火星到着を目前としても上手く作動せず、軌道導入を断念し調査できずに終わっています。
宇宙探査は非常に長距離で命令コマンドを送信して受信するまでに数十分から1時間以上かかることもあります。
何か起きてもすぐには対応できない非常に難しいミッションです。
今回も短い時間で様々な事をしなければならないものだったそうで、無事に着陸できて本当に良かったです。
宇宙には様々な謎が隠れています。
今こうして一つ一つが明らかになっていっている段階です。
世界の始まりに思いをふけるのも良いのではないでしょうか。